0014:
未来を築く2つの行動タイプ:コントロール型とドリフト型
努力には、大きく分けて 二つのアプローチがあります。
それが「コントロール型(control)」と「ドリフト型(drift)」です。
どちらが正しい、どちらが間違っている、という話ではありません。
それぞれに役割があり、状況によって使い分けることで、
キャリアや人生の進み方は大きく変わってきます。
1.コントロール型(control)
目標から逆算して、最短距離を進む考え方
コントロール型は、
「
明確なゴールが見えているとき」に力を発揮します。
まず、目指す目標をはっきりさせます。
そして、現状とのギャップを把握し、
「今、何をすべきか」を具体的に決めていきます。
・計画を立てる
・行動を管理する
・進捗を確認し、修正する
こうして、
達成までのプロセスを自分でコントロールしていきます。
無計画のままでは、人は簡単に流されます。
だからこそ、コントロール型では
「今やるべきことを自分に課す」ことが重要になります。
現状・目標・課題を明確に理解し、
具体的な行動計画を立て、効率を追求する。
必要であれば、協力者を得て、環境そのものを整える。
資格取得、売上目標の達成、プロジェクトの完遂など、
ゴールが明確な場面では、
このコントロール型が非常に有効です。
2.ドリフト型(drift)
偶然を味方につけ、未来へ流れていく考え方
長く生きてくると、
「そもそも目標が定まらない」
「将来の正解が見えない」
そんな状況も、現実には多くあります。
そこで力を発揮するのが、ドリフト型です。
ドリフト型には、明確なゴールはありません。
私は「あっちに行く」と言っています。
ですが、「あっち」となる目標は定かではありません。
考える土台は、自分の価値観です。
・何に違和感を覚えるのか
・何に面白さを感じるのか
・どんな方向に進みたいのか
こうした価値観を軸に、
仮説を立て、行動し、検証する。
その過程で生まれる「偶然」を、チャンスとして活かしていきます。
ここでは、今考えられる基準での効率には、あえてこだわりません。
その場その場で、一生懸命に行動する。
人に会い、情報に触れ、環境を変える。
すると、思いもよらない出来事が起こり始めます。
この考え方の背景にあるのが、
プランド・ハプンスタンス理論です。
この理論では、
「個人のキャリアの約8割は、予期しない偶然によって形成される」
とされています。
重要なのは、
偶然をただ待つのではなく、
主体的に行動し、感度を高めることで、
その偶然をキャリアの力に変えられる、という点です。
将来を完全に計画することには限界がある。
だからこそ、楽観的に、
未来に向かって流れていく姿勢も必要なのです。
3.2つを組み合わせることが、現実的な戦略
コントロール型だけでは、
変化の激しい時代に対応しきれません。
ドリフト型だけでは、
積み上げが弱く、遠回りになりがちです。
だからこそ大切なのは、
この二つを組み合わせることです。
方向性を探るときはドリフト型。
方向が見えたらコントロール型。
また迷ったら、ドリフト型に戻る。
この往復運動によって、
人は自分なりのキャリアを、現実的に積み上げていきます。
努力とは、
がむしゃらに頑張ることではありません。
状況に応じて、
「コントロールする努力」と
「流れに乗る努力」を使い分けること。
その視点を持つだけで、
これからの歩き方は、ずっと楽になります。
0013 ⇔
0015
有限会社 テオリア
経験をコンテンツ化して「強み」資産へ
図解思考コンサルタント
池田 秀敏
〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91
info@teoria.co.jp