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自分を「価値を生む人材」として語れますか?
「転職したいけれど、自分には何があるんだろう」
「面接で何を話せば、ちゃんと評価されるんだろう」
「これまで頑張ってきたはずなのに、うまく言葉にできない」
そんなふうに感じたことはありませんか。
特に、社会人経験が長くなるほど、自分の歩いてきた道のりにはいろいろな事情が重なります。
家族のこと、健康のこと、職場環境のこと、将来への不安。どれも大切な人生の一部です。
でも、採用の場では少しだけ視点を変える必要があります。
なぜなら、企業が知りたいのは「あなたがどれだけ大変だったか」だけではなく、
「あなたがどんな価値を生み出せる人なのか」だからです。
「事情」だけでは、採用する理由になりにくい
もしあなたが採用担当者だったら、どんな人を採用したいと思うでしょうか。
たとえば面接で、こんなふうに話す人がいたとします。
これまで10年間、営業をやってきました。
一生懸命働いてきました。
家庭の事情もあり、どうしても御社で働きたいです」
もちろん、人としては共感できると思います。
「大変だったんだな」「頑張ってきたんだな」と感じるはずです。
でも、採用するかどうかを決める立場になったとき、
それだけで「ぜひ来てください」と言えるでしょうか。
ここが、少し厳しいけれど大切なポイントです。
会社はボランティア団体ではありません。
人を採用するということは、給与を払い、仕事を任せ、成果を期待するということです。
つまり企業は、「この人は自社の仕事にどう貢献してくれるのか」を見ています。
それは冷たいことではなく、企業という仕組みの自然な姿なんですよね。
企業が見ているのは「頑張り」より「価値の再現性」
企業が人を採用する目的は、とてもシンプルです。
会社の仕事の仕組みに、人の能力を投入して、経済価値を生み出すことです。
だから企業が求めているのは、単に「一生懸命な人」ではありません。
もちろん頑張る姿勢は大切です。でも、それだけでは判断材料として弱いのです。
企業が知りたいのは、たとえば次のようなことです。
・どんな能力を持っているのか
・その能力はどのくらいのレベルなのか
・どんな経験で裏付けられているのか
・どんな成果を出してきたのか
・自社の仕事の仕組みに合うのか
・業績にどう貢献できるのか
「営業を10年やっていました」という言葉だけでは、実はほとんど何も伝わりません。
新規開拓が得意なのか。
既存顧客との関係構築が得意なのか。
提案資料づくりが強いのか。
チームの数字管理をしていたのか。
若手育成をしていたのか。
同じ「営業10年」でも、中身は人によってまったく違います。
だからこそ、自分の経験を分解して、価値として語る必要があるのです。
自分の経験を「価値の言葉」に変えていく
では、どうすれば自分を「価値を生む人材」として語れるのでしょうか。
大切なのは、自分の経験をただの経歴で終わらせないことです。
「何年働いたか」ではなく、
「何をしてきたのか」
「そこから何を学んだのか」
「どんな工夫をしてきたのか」
「どんな成果につながったのか」
「その経験を次の職場でどう活かせるのか」
ここまで言葉にして、はじめて相手に伝わる価値になります。
たとえば、同じ営業経験でも、
「10年間営業をしてきました」
だけではなく、
「法人向けの新規営業を10年間担当し、特に課題ヒアリングから提案設計までを強みとしてきました。
直近では既存顧客への追加提案によって、年間売上を前年比120%に伸ばしました」
と言えたら、印象はまったく変わります。
これは自慢ではありません。
相手が判断しやすいように、自分の価値を整理して差し出しているだけです。
「代替可能な人」から抜け出すために
自分の価値を言語化できないままでいると、
どうしても「指示されたことをこなす人」として見られやすくなります。
それは、あなたの能力が低いという意味ではありません。
ただ、価値として定義されていないだけです。
どれだけ真面目に働いてきた人でも、どれだけ現場で頼られてきた人でも、
それを言葉にできなければ、初対面の採用担当者には伝わりません。
逆に言えば、言葉にできた瞬間から、あなたの市場価値は見えるようになります。
「私は何ができます」
「この分野で経験があります」
「こういう成果を出してきました」
「だから御社のこの課題に貢献できます」
ここまで語れる人は、
ただ仕事を探している人ではなく、価値を提案している人になります。
採用される人は、偶然選ばれているわけではありません。
自分の価値を、相手にわかる形で提示しているのです。
あなたの中にある価値を、言葉にしてみる
もし今、自分には特別な実績なんてないと思っているなら、少し立ち止まって考えてみてください。
あなたがこれまで当たり前にやってきたことの中に、価値の種は必ずあります。
・お客様との信頼関係を築いてきたこと。
・ミスを減らす仕組みをつくったこと。
・後輩に仕事を教えてきたこと。
・クレーム対応を乗り越えてきたこと。
・チームが動きやすいように調整してきたこと。
それらは、ただの作業ではありません。
誰かの役に立ち、仕事を前に進め、組織に貢献してきた経験です。
大切なのは、それを「頑張りました」で終わらせないことです。
どんな場面で、どんな力を使い、どんな結果につながったのか。そこまで言葉にしてみてください。
あなたは、ただ働いてきた人ではありません。
価値を生んできた人です。
あとはそれを、自分の言葉で語れるようにするだけなんですよね。
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