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あなたは「稼ぐ人、安い人、余る人」
「このまま今の会社で働き続けて、本当に大丈夫なんだろうか」
ふとした瞬間に、そんな不安がよぎることはありませんか。
毎日まじめに働いている。任された仕事もこなしている。大きな失敗もしていない。
それなのに、なぜか将来への安心感が持てない。
給料は思うように増えないし、会社の先行きも見えにくい。
AIや自動化のニュースを見るたびに、「自分の仕事はこの先も必要とされるのだろうか」と胸の奥がざわつく。
もしあなたがそう感じているなら、それは決して弱さではありません。
むしろ、時代の変化にちゃんと気づいている証拠です。
働き方は、もう大きく変わり始めています。
これから私たちは、「稼ぐ人」「安い人」「余る人」という
厳しい分かれ道の前に立たされていくのかもしれません。
稼ぐ人、安い人、余る人 仕事で幸せになる [単行本]
著 者:キャメル・ヤマモト
出版社:幻冬舎 (2001/08)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344900138/teoriacojp-22
1. 働く人は、3つに分かれていく
人材・組織コンサルタントのキャメル・ヤマモト氏は、
著書『稼ぐ人、安い人、余る人 仕事で幸せになる』の中で、
働く人は大きく3つに分かれていくと述べています。
ひとつ目は、
「稼ぐ人」です。
会社を辞めても、自分の力で収入を生み出せる人。
自分の知識や経験、発想、人とのつながりを使って、価値をつくれる人です。
こういう人は、組織に属していても、外に出ても必要とされます。全体のわずか1割だと言われています。
ふたつ目は、
「安い人」です。
誰にでもできる仕事を、時間給のような形で提供する人です。
もちろん、まじめに働くこと自体は尊いことです。
ただ、その仕事が「あなたでなければいけない理由」を持っていない場合、
どうしても価格で比べられてしまいます。代わりがいる仕事は、安くなりやすいんですよね。
そして三つ目が、
「余る人」です。
給料に見合う価値を出せないと判断され、「もう必要ない」と見なされてしまう人です。
かなり厳しい言葉です。
でも、現実の職場では、配置転換、早期退職、外注化、自動化という形で、
すでに起きていることでもあります。
ただ、ここで大事なのは、「あなたはどれですか」と裁くことではありません。
大事なのは、これからどこに向かっていくのかを、自分で選び直すことです。
2. なぜ「安い人」は増え、「余る人」が生まれるのか
では、なぜこんな差が生まれてしまうのでしょうか。
大きな理由は、仕事のグローバル化と、機械やAIの進化です。
これまで多くの会社では、「言われたことを、正確に、早くやる人」が重宝されてきました。
上司の指示をきちんと聞き、ミスなく処理し、決められた流れに沿って仕事を進める。
そういう人が、会社の中で評価されてきた時代がありました。
でも今、その仕事の多くは、機械やAIが得意とする領域になりつつあります。
データを整理する。文章を要約する。書類を作る。問い合わせに答える。
単純な判断をする。こうした仕事は、人間よりも速く、安く、正確にできる仕組みがどんどん出てきています。
さらに、人がやるとしても、より安い労働力へと仕事が流れていきます。
国内だけでなく、海外の人材とも比べられる時代です。
つまり、「言われたことをこなす力」だけでは、守られにくくなっているのです。
これは専門職にも無関係ではありません。
知識をたくさん持っていること自体の価値は、以前より下がりやすくなっています。
なぜなら、情報そのものは検索できるし、AIも答えられるからです。
これから問われるのは、知識を持っているかどうかだけではありません。
その知識を使って、何を考え、どんな価値を生み出せるかです。
3. これから必要なのは「知的な価値」を生む力
これからの時代に価値を生むのは、モノや設備だけではありません。
むしろ大切になるのは、「知恵」や「考える力」です。
たとえば、仕事を少しでも効率化する工夫。お客様が本当に困っていることを見つける視点。
売れる仕組みを考える力。チームが動きやすくなる段取り。
会社の利益につながる改善案。新しいビジネスのアイデア。
こうした「成果につながる知恵」を出せる人は、どの組織でも必要とされます。
反対に、ただ作業をこなすだけになってしまうと、
「この仕事は誰がやっても同じ」と見なされやすくなります。
そして、誰がやっても同じ仕事は、安い方へ、速い方へ、自動化できる方へ流れていきます。
ここが、「稼ぐ人」と「安い人」を分ける大きな境目です。
もちろん、最初から大きなアイデアを出す必要はありません。
いきなり会社を変えるような提案をしなくてもいいのです。
「この作業、毎回同じところで時間がかかっているな」
「お客様は、本当は別のことで困っているのかもしれない」
「この資料、もっと見やすくしたら伝わりやすいかもしれない」
そんな小さな気づきで十分です。
仕事をただ流すのではなく、観察する。疑問を持つ。
改善する。振り返る。その積み重ねが、知的な価値を生む土台になっていくんですよね。
4. 「稼ぐ人」に共通する7つの力
キャメル・ヤマモト氏は、稼ぐ人とそうでない人の違いは、
「7つの才」をどれだけ発揮しているかにあると述べています。
それは、特別な天才だけが持つものではありません。日々の仕事の中で、少しずつ育てていける力です。
まず、目指したい方向がはっきりしていること。自分はどんな仕事をしたいのか、
どんな価値を出せる人になりたいのか。その方向がある人は、日々の選択が変わります。
次に、現実から目をそらさないこと。
自分の弱さや、会社の変化、市場の厳しさを直視できる人は、早く動けます。
そして、成果につながるアイデアを出せること。これはセンスだけではありません。
現場をよく見て、相手の困りごとを考え続けることで磨かれていきます。
さらに、失敗してもやり抜く力。人を引っ張り、同時に人に任せられる力。
学ぶスピードの速さ。仕事そのものを楽しむ姿勢。
これらが重なって、「この人に頼みたい」という信頼になっていきます。
大切なのは、今の時点で全部できている必要はないということです。
むしろ、今日からひとつ選んで育てればいいのです。
たとえば、学ぶスピードを上げる。毎週ひとつ仕事の改善をする。
失敗したら、原因をメモして次に活かす。任された仕事に、自分なりの提案をひとつ加える。
そういう小さな行動が、未来の自分を静かに変えていきます。
5. 今日の仕事が、未来のあなたをつくっている
「稼ぐ人」になるために、特別な資格や華やかな経歴が必ず必要なわけではありません。
もちろん、学びは大切です。スキルも大切です。
でも、それ以上に大切なのは、日々の仕事をどう扱うかです。
毎日の失敗や違和感、うまくいった工夫、お客様からの一言、上司や同僚とのやり取り。
それらをただ流してしまえば、経験は経験のままで終わります。
でも、書き留めて、振り返って、次に活かせば、それは自分だけの知恵になります。
2年や3年では、大きな差は見えにくいかもしれません。
すぐに給料が上がるわけでも、急に評価されるわけでもないでしょう。
でも、10年、20年と積み重ねた人には、確実に「自分だけの実力」が残ります。
仕事は短距離走ではありません。長いマラソンです。
だからこそ、焦りすぎなくて大丈夫です。でも、立ち止まりすぎてもいけません。
今日の仕事を、ただこなすのか。未来の自分をつくる材料にするのか。
その差は、最初は小さくても、時間が経つほど大きくなります。
最後に、あなたにひとつだけ問いかけたいです。
今日のあなたの仕事は、未来のどんな自分につながっていますか。
その問いを持つことが、きっと「稼ぐ人」への第一歩です。
今いる場所からで大丈夫です。小さな工夫、小さな学び、小さな挑戦を、今日ひとつだけ始めてみてください。
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