独立したばかりの頃、
私はある勘違いをしていました。
「会社員時代にこれだけ実績を出してきたのだから、
やっていけるだろう」
そう思っていたのです。
でも、すぐに現実を思い知らされました。
会社員時代は、会社が信用の主体だった
会社員のとき、私は何も疑っていませんでした。
名刺には、
・会社名
・肩書き
・所属部署
・取引実績
が書かれています。
たとえば、
「〇〇株式会社 営業部 課長」という名刺を差し出せば、
相手は会社の規模や実績を前提に話を聞いてくれます。
商談もスムーズ。
契約も自然に進む。
当時はそれを、自分の実力だと思っていました。
でも、今振り返ると違います。
信用の主体は「会社」だったのです。
私は、その信用を借りていただけでした。
独立すると会社の看板が消え..自分の名前が看板
自営業になると、状況は一変します。
名刺にあるのは、
・自分の名前
・自分の肩書き(自称)
・自分の事業内容
だけ。
あるとき、
初対面の人にこういう目で見られていることに気づきました。
・誰なの?
・何ができるの?
・本当に大丈夫?
そして、極めつけは
・「興味ありません」
この一言。
これが、独立後のリアルです。
「あなたに頼む理由は?」という問い
会社員のときは、
自分個人が知られていなくても仕事は回ってきました。
でも自営業では違います。
仕事の依頼は「組織」ではなく「個人」に来る。
つまり、相手は必ず考えます。
「あなたに頼む理由は何ですか?」
ここに明確な答えがなければ、
どれだけ実力があっても依頼は来ません。
この構造の変化を理解していなかった私は、
最初の頃、ずいぶん空回りしました。
厳しい評価の視線
独立直後の私は、
・実績もある
・外注も使いこなしてきた
・現場経験も豊富
と、内心では自信がありました。
でもそれは、自分の中の評価です。
市場の評価は違います。
市場は冷静です。
・知らない人
・実績が見えない人
・強みが分からない人
には、仕事を出しません。
厳しいですが、これが普通です。
自営業になると、常に評価の視線にさらされます。
しかもその評価は、
会社員時代よりもはるかに直接的で、容赦がありません。
生き残るために必要だったこと
では、どうすればよいのか。
答えはシンプルでした。
・知ってもらう
・興味を持ってもらう
・信用してもらう
この順番です。
そのために私は、
・誰の
・どんな問題を
・どのような方法で解決するのか
・どんな実績があるのか
を徹底的に言語化しました。
分かりやすく図解で表現しました。
曖昧な表現をやめました。
「なんでもできます」もやめました。
若い中小企業診断士が
何でもコンサルしますのようなことを言っているのを見ると
大丈夫かな?..と思てしまいます。
何も言いませんが..
評価の視線にさらされるからこそ、
自分の立ち位置を明確にする必要があると痛感したのです。
自分を知ってもらうことは、事業の基盤
今ならはっきり言えます。
自営業にとって、
自分を知ってもらうことは営業ではなく、事業の基盤です。
会社という防波堤がなくなると、
波は直接、自分に当たります。
その波に耐えるのは、実力だけではありません。
「何者で、何を提供できる人なのか」が
明確に伝わっているかどうかが重要です。
独立を考えている人は、
分の「!」を発信しましょう。
発信には図解が便利です
図解すると、相手に伝えやすくなります。
トークが下手でも、伝わります。
自分は
・誰の
・どんな問題を
・どのような方法で解決するのか
・どんな実績があるのか
と言うことが不完全だと図解できません。
最初は、不完全でも図解してください。
ヌケや矛盾を発見して改善すればいいんです。
伝える情報としての完成度を高めることができます。
実は..
伝わらない理由のほとんどが
伝えている情報が不完全なのです。
図解で完成度を高めましょう!
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池田 秀敏
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