SE(システムエンジニア)での体験が出発点
以前は、フリーのSEでした。
その時、システムを導入する会社を訪問して
「どんなシステムにするのか?」を取材していました。
しっかり聞いて、几帳面に議事録を作って
確認印をもらっても上手くいかない時がありました。
導入テストで、「違う!」と言われるのです。
そこで発見したのが
口で言っている言葉 ≠ 心で望んでいる期待
こうなっていると発見しました。
相手の「伝えたつもり」のことを、私が理解していなかった。
ということもあり、
言った、聞いていない..
のトラブルになることもありました。
一方で、私が話したことが伝わっていない。
これも、よくあることです。
こんな仕事のトラブルを経験して..
・「なぜ?、伝わらないのか?」
・「なぜ?、本音を理解できなかったのか?」
と悩みました。
システム開発で、「どんなシステムが必要かを文書化すること!」
を要求定義と言います。
「使えないシステム」、「動かないコンピュータ」というトラブルの原因は
「口で言っている言葉 ≠ 心で望んでいる期待」
が大きな原因です。
「要求定義」が間違っていると、技術者の努力が無駄になるのです。
顧客の要求を満足する「正しい要求定義」をすれば、
役に立つシステムになり
顧客の要求を満足しない「間違った要求定義」をすると、
使えないシステムになる。
技術者の努力は同じですが、結果が大きく違ってしまいます。
SEとして、この体験をしたことが今の仕事のきっかけです。
「口で言っている言葉 ≠ 心で望んでいる期待」を構造化する
では、なぜ?..
顧客の要求を正しく掴むことができないのか?
その原因を構造で考えました。
問題は、発信者が
口で言っている言葉 ≠ 心で望んでいる期待
図解で構造化すると..
●発信者が
期待していることがある、でも自覚していないことがある
自覚できているが、言葉で表現できないことがある
言葉で表現できるが、
伝え忘れがある
嘘がある(自分をより良く見せよようと、盛る..結果的に嘘になる)
間違いがある(記憶違い、勘違い)
発信者の「心で望んでいる期待」から伝える情報がどんどん減っていく。
●受信者は
発信者の口から出た言葉を出発点に考えます。
しっかり聞いたつもりでも、必ず聞き漏らしがあります。
当然、発信者の「嘘・間違い」を引きづります。
そして、受取った情報から
・誤って理解
・正しく理解
これが、議事録や資料に書かれます。
そして、資料としたまとめたものを見て、
顧客の期待をしっかり受止めたと思ってしまうのです。
でも、
発信者の期待 ≠ 受信者の理解
は違うのです。
ここから、さまざまな問題につながっていきます。
構造で理解したことから、図解のパワーを感じました。
どんどん図解にのめりこんで行きました。
有限会社 テオリア
図解で論理思考して分かりやすく表現する
図解de思考ナビゲーター
池田 秀敏
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