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業務の可視化と現場の知恵を共有する「仕事のプラットフォーム」

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〒942-0036 新潟県上越市東中島1943-91

可能性をデザインせよ!

自分の価値を伝えられないマーケティング部長

自分の過去の経験・実績を「知恵の商品」にすることで可能性が広がります

自分の価値を明確に伝えられないと..もったいない..

もう、10年数年以上前のことなので、
書いても良い状況になりました。

言えば誰でも知っているメーカーの
マーケティング関係の仕事をしていた方と親しくさせていただいていました。

私は、
当時から、図解を使った企画書や提案書を作成していました。
そこに興味をもっていただいたことから
10年ほどお付き合いがあった頃のことです。

その方は、部長職で定年になり、
嘱託で1年働いた後に、
経験をもとに事業の立ち上げを考えてたようです。

彼からメールがきました。
「すごいアイデアがあるんだよ。
 池田さんは、良い人だし企画書も書けるから、仲間に入れてあげるよ。」
という内容です。

年齢も20歳近く年上で、大手企業の元部長です。

上から目線で、「仲間にいれてあげる」ということです。
彼が私を誘ったのは、無料で事業の企画書を作成させようという
意図だと察しはつきます。

ただ、すぐにYESともNOとも言えないので、
「どんな内容なんですか?、具体的に分からないとYESもNOも言えません。」
と返信しました。

すると..
とても長い現状分析のメールがかえってきました。

簡単に言うと、
これから高学歴でたくさん年金をもらう定年退職者が増えてくる。

その人たちの経験や知恵を活かすビジネスには大きな可能性がある。
これを事業化していきたいということです。
要するに自分が属する人たちにことです。

現状分析は長いのですが、
商品化や事業の構造に関しては何もありません。

その上、
その現状分析に目新しいものはありません。

かなり以前から、あちこちで目にするものばかりです。

どこかの雑誌で見た、誰かに聞いたことを元に
現状分析をして「事業アイデア」と言っている。
そう感じました。

当たり障りなく、お断りしました。


すると半年ほどして、連絡がきました。
お昼でも一緒に食べようと言うことです。

ちょうど東京の予定があったので、
いつもの東京駅の地下街で
一緒にお昼を食べました。

彼は、「アメリカに1年勉強に、行ってくるよ!」と、
私は、「どこへ行くんですか?」
彼は、「いろいろ!」とのことです。

家族を日本において、1年間アメリカに行って勉強できる、
お金があって、英語力があるということです。
さすが、大手メーカーの元部長です。

アメリカに行って、
何か見つけてこようということだと思います。
何か、見つかると思ったのでしょうか?

1年が過ぎ、帰ってきました。
何も見つからなかったようです。

彼の若い時は、アメリカに学び、
追い付け追い越せでやってきた世代です。
でも、もうそういう時代ではありません。

結局、自分で何か始めることはありませんでした。
いくつかの誰かが作ったNPOなどの活動に
参加しただけで終わりです。

それは、それで充実していれば幸せな事だと思います。

でも、「何かやれるはず、やりたい」
を持ちをもっています。
大手メーカーで、
たくさんの競争を勝ち抜いて部長にもなりました。
英語力もあります。

経験から積上げた高い能力があるのです。
それを発揮しないのは、できないのは
もったいないと思いました。

お酒を飲みながら体験談を聞いたりすると、
「若い人に教えてあげれば参考になる」ということがたくさんありました。

大手で培った経験は、中小企業に役に立てることもあるはずです。

図解:自分の価値を伝えられないマーケティング部長

彼は、この真中の「自称専門家」になってしまいます。

長く活躍した方なので実力はあります。
でも、実力を発揮する場所を与えてもらえればという条件付きです。

自分で自分の実力を発揮する「場」を作れないと
専門家として働けません。

昔から知っている人なら
声をかけてくれるでしょう。

はじめて会う人なら、
 ・何ができるか?
 ・どのくらい実力があるのか?
 ・実績や裏付けは?
と理解して納得するまでは
仕事を依頼してくれません。

「大手メーカーで、マーケティング部長でした」と言っても、
「我が社で、何ができますか?」と問われます。

それに対して、過去の経験や実績から
「○○と、○○を使って..、こうやって..」
具体的な改善提案をする必要があります。

役職につけてもらい、部下をつけてもらい
「我が社の、マーケティング部長です」と
取引先に紹介してもらって
はじめて動き出せるようでは役に立ちません。

実力や実績があっても
それを「知恵の商品」とすることができないので
広く伝えて経済価値を生むようにできないのです。

彼は、長い職業人としての経験の中で
たくさんの事があったと思います。

それを、若い人に教えてあげられるように
「知恵のモジュール」にして書き溜めましょう。
と、何度も言ったのですが..
書くことはありませんでした。

お酒の席では雄弁ですが
武勇伝や自慢話になってしまいます

これでは、若い人に伝えることができません。

もったいない..

バナースペース

有限会社 テオリア

図解で論理思考して分かりやすく表現する
図解思考コンサルタント
池田 秀敏
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