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有限会社テオリア 図解思考コンサルタント 池田秀敏 コツコツと「強み」を積上げて自由に働く人を応援!

こんな体験から アイデアの表現は想像・創造のアプローチ

 頭の中のアイデアの表現には、想像・創造のアプローチが必要!


有限会社テオリア 図解思考コンサルタント 池田秀敏「頭の中に、アイデアがあるんだが、上手く表現できない」と依頼されます。

「頭の中に、アイデアがあるんだが、上手く表現できない」
新規事業や業務改善を考えている社長からよく言われる言葉です。

本人は、自分の頭の中にアイデアがあって、それを表現したいと考えています。
でも、上手く言葉にできないと悩んでいます。

私のWEBサイトを見て、こんな依頼があります。
 ・「新規事業のアイデアを図解して欲しい」
 ・「業務改善のアイデアを図解して欲しい」
 ・「取引先に提案書を出したい、そのアイデアを図解して欲しい」

図解だったら表現できるのでは?
という依頼です。

そんな時は、
始めに、熱い気持ちを電話で聞かせていただきます。

電話でお話させていただく方に、2つのタイプがおられます。

多くの方は、エネルギッシュで、声を聞いているだけで魅力的です。
新規事業を考えていいる経営者ですから、当然ですね。

ただ、時々、暗い声の方がいます..
話す内容も、社会や環境への不平や不満が多く、
自分は運が悪かった、だから独立して取り返したい..
聞かされているこっちは、どんどんトーンが落ちてきます。


どちらの方も..
 
「頭の中に、アイデアがあるんだが、上手く表現できない」
と言われます。

仕事の依頼を受ける時の、お願いの1つ目は
 「ご自分の思いをメモしてください。
  手書きで、適当に単語でも言葉でも並べてください。
  整理する必要はありません。
  思いつくままに、書いてください。
  それを、FAXで送ってください。」
  (今は、メールが多いです)
と電話でお話しさせていただいています。

手書きだと、文字の勢いも分かります。
強調したい点も見えてきます。

その後、どんなFAXが届くかですが..

実は、ほとんど届きません。
届いても、何のことか分からない内容です。
読み解くための材料が少ない事がほとんどです。
でも、それは予想通りなのです。

なぜ、面談の前に手書きのFAXをお願するのか?
その意味は..
自分の頭の中で「思う」だけだと、
簡単にできたつもりになってしまうのです。
何のカタチもできない状態で、「できているつもり」になってしまうのです。
この状態を認識してもらうために、手書きでFAXを送ってくださいとお願いしていました。

自分では「頭の中にある」と思いこんでいる状態から、
書き出したらほとんど書けなかった..
これを体験して欲しいのです。

この状態であるということを、しっかり認識することが、
アイデアを実現する最初の一歩です。

新しいアイデアを実現する最初の一歩は、必ずこの状態です。
混沌として、整理されず、目標も手段も混在しています。
ただ、実現したいという「熱い思い」だけがある状態です。


2つ目のお願いは、お会いして取材させていただく段階になります。
依頼される内容..
 ・「新規事業のアイデアを図解して欲しい」
 ・「業務改善のアイデアを図解して欲しい」
 ・「取引先に提案書を出したい、そのアイデアを図解して欲しい」
ということが多いです。

これらは、全て新しい「未来」を築く行為です。

今の延長上では、実現しないから、
これまでと違う「考え方・方針」で、新しい「材料・要素」を取り入れて、
「未来」を組立てるのです。



始めは、「過去」から聞いていきます。

「なぜ、過去から聞くのか?」という疑問があると思います。
「過去」は、これからやろうとしていることの原点であり、
「未来」を築くための材料が揃っているのです。
今に至る出発点を探します。

何のために、「未来」を変えようとしているのか?!
そのための、「理念・目的」をカタチ創る情報があります。
過去をまったく否定して、現在、未来につなげることはできません。

マイナスの「過去」でも、視点の当て方、解釈の仕方で「強み」になります。
過去は変えられませんが、解釈を変えることで価値を高めることができます。

もちろん失敗体験も価値ある「知恵」に生まれ変わらせることができます。


次は、「現在」を聞きます。

「過去」の延長上にある、「現在」を聞きます。
でも、「過去」からつながらない「現在」だと、「未来」へつなげにくくなります。

まわりの人を巻き込んで行くことのできる、説得力のある「未来」を築くためには、
過去から現在、未来へとつながるストーリーが必要です。
そのストーリーは、未来の状態を画くという作業とは異なりますが、

ストーリーとは..
  昔、こんな体験をした、
  それがキッカケとなって、
  それから10年、こんな工夫を続けてきた。
  その結果、こうなった..
  これを、みんなに役に立てて欲しい..

過去から現在につながるストーリーは
具体的な文書に起こして、協力者を広げてい置くための土台になります。

次に「未来」を聞きます。

仕事の本番はここからです。
様々に視点を変えて、質問しながら..
外堀を埋めて、内堀を埋めて...本丸に向かうのです。

過去を聞いて、現在を聞いて..と進むと..
あっというまに数時間かかります。

問題なのが
表現する内容が不明確な状態で「表現する」ことを求められることです。
内容が不明確な状態は
 ・内容はあるが、整理させていない状態
 ・感情的な言葉が並ぶが、内容がほとんどない
という2つがあります。

どちらも、熱く想いを語り「表現してください」
と要求されます。

特に困った発言は
「面倒なことは良いから、表現してくれ!」と。

「過去・現在」は、取材すればまとめられます。
でも「未来」は、「想い」だけしかありません。
それを混在させて「表現」できる..と考えているところに問題があります。

「未来」を築くには、2つのアプローチが必要です。
 1.未来を「想像」する
 2.未来を「創造」する
アイデアは、「想像」のレベルなので
アイデアを実現するための「創造」が必要です。
それは、とても「面倒なこと」です。

「以前、取材に来た新聞記者は、上手くまとめてくれた。」という方もいました。

新聞記者が記事にしたのは過去と現在です。
過去と現在は、固定され明確です。
未来を入れることはあっても、願望レベルの事柄です。

思い描いた未来を実現するには
 ・目的、目標
 ・実現の方針、コンセプト
 ・手段や手順の選択、プロセス
 ・行動計画
  ..
のような事柄を組立てていく必要があります。
新聞記者が、取材してまとめるだけではできない内容です。

家を建てる時には..
土地の形状から始まり、どんな家に住みたいか、
家族構成、風呂は、玄関は、台所は..頭の中で思い描きます。

それを少しづつ具体的なカタチに落とし込んで、設計図にします。
想像しながら、創造していく作業です。

この2つの段階を、何度も登ったり降りたりしながら、
次第に鮮明なカタチにしていきます。
頭の中のモヤモヤした状態のままで表現することはできません

この作業は、新聞の囲み記事をまとめることと大きく違います。
この違いを理解できない人がたまにいます。


「池田さんは、ちゃんと表現できるんですか?」なんていう言葉がでてくる方も一人いました。

このように発言する方は、
 ・自分は表現する内容を明確に持っている
 ・自分は表現する技術が無い
だから依頼しているという意識です。

この方は、感情的な願望はあるのですが
 ・アイデア事態の明確さが無く
 ・アイデアを実現する方法論がなく
 ・アイデアを実現した結果もイメージできていない
という状態です。

内容を表現するというアプローチの前に
内容を創るというアプローチが必要だと納得できれば
上手く行くのですが、説明しても難しかったです。

年配の方でしたので
 「表現する内容があれば、表現できます!」と
ストレートには言わず、
感情のしこりが残らないようにフェードアウトしました。


どんな新規ビジネスでも「こうなったら!」という想い・感情から出発しますが
根拠・裏付けをしっかりさせた論理展開が必要です。

未来をカタチ創るために、打合せが大切です。
個人差はありますが、かなりの時間を要します。

長時間話すことで..
目指しているのは、
「旗頭になる言葉」を出します。

その言葉が、依頼者の口からでてくるまで、様々に質問します。
そして、依頼者が普段使っている言葉で表現したいのです。

そのために、何日も何時間も使います。
簡単に出ることもあれば、日を置いて数日かかることもあります。

その
「旗頭になる言葉」があれば..
後は、それを実現するための
  ・方法の選択
  ・施策の手順化
をしながら、全体を「仕組み」として組み立てることです


長く、苦労してきたことも..
この段階から俄然楽しくなります。
部分を具体的にイメージして全体のなかに当てはめてみます。
全体の整合性がとれるか調整し、考え直します。


時間が掛かり苦労することも多いですが
魅力的な経営者の方から刺激や学びをいただけることが嬉しいです。



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